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今トレンドのローコスト住宅っていったい何?

2019年09月12日
高級なマンション

住宅は中古であっても最低500万円は必要であり、新築ともなれば2,000万円から3,000万円といったお金が必要になります。このため手軽に買えるものではなく、多くの人にとっては一生に一度あるかないかの大きな買い物です。一方で、生活していくためには家が必要であり、家を購入できなければ賃貸住宅で住むことになります。この時の家賃の負担は金額によっては住宅ローンを組んで家を購入した方が安いというケースもあり、このような事から一定金額の家賃を一生支払うのであれば家を購入した方が良いと考える人も少なくありません。このようなニーズに応えることができるのが、価格が安い住宅です。

現在ではローコスト住宅という名称が使われていますが、基本的には低いコストで建てられた住宅を指します。過去には安かろう悪かろうな家が多く建てられましたが、現在では建築基準法による安全基準を満たし、かつ削れるところを削ってコストを削減して売り出されているのがローコスト住宅になります。

ローコスト住宅で価格が安い理由は、そのハウスメーカーの経営努力によるところが大きいですが、一般的には人件費や材料費、また広告費などのコストダウンが行われているものです。人件費に関しては、実際に家を建てる作業員よりも、それ以外の余計な社員を減らすことが行われ、特に広告費を抑えるために広報に当たる社員を極力少なくするといった努力や、または仕事を定期的に下請け業者に発注することで人件費を抑えるといったことが行われます。特にスケールメリットがあれば、工事に必要な機械をそれぞれの現場で使い回すことができるので、その点でもコストダウンが図れるものです。また建物を作る時に特に負担が大きいのが材料費よりも設備費で、導入される設備もグレードの低いものを用いることや、同じ規格のものを大量に購入するなどして仕入れコストを抑えています。ローコスト住宅が安い理由は、いくつかありますが、必ずしも構造上問題があるものが作られるわけではありません。

ローコスト住宅のメリットは価格が安いことで設備等のグレードが下がる傾向にありますが、生活をしていく上では問題にならないレベルです。また住宅に掛けるお金を抑えることで将来に必要な修繕費を積み立てるといったこともできます。
デメリットは、やはり設備のグレードが下がることです。特に水回りや床材はグレードが低いと使い方によっては劣化が激しく早めにリフォームする必要があるケースもあります。またローコスト住宅という名称を使っていても、必ずしも価格が安いとは限らないこともデメリットで、実際に見積もりをしてもらうと地盤改良や外構費などで思った以上に価格が上がるケースもあります。