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ガスとオール電化はどっちの方が便利?

2019年11月19日

賃貸にしても持ち家にしても、その場所に住み続けていく時に気をつけなければならないのが光熱費です。光熱費としては電気・ガス・灯油、水道といったものでいわゆるライフラインのひとつになります。使われるものとしては照明器具やコンロ、給湯器といったもので家電製品を動かすためには電気は欠かせません。近年はオール電化によって、熱源のすべてを電気で行うことで電気料金を安くするプランも増えています。ただオール電化にもメリットとデメリットがあります。

オール電化とガスを比較すると、ひとつは熱量の違いです。オール電化の場合には給湯器は深夜電力を使って沸かして貯めておく温水器や、より効率の良いエコキュートがあります。いずれも安価にお湯を手に入れることができるものですが、温水器の場合には深夜電力でお湯を作るために貯水タンクからなくなるとお湯が使えなくなりますし、エコキュートはいつでもお湯を作ることができますが、日中の電気代が高い時に行うと、ガスや灯油を使うよりも費用がかかります。

また料理に使うコンロもガスと比べれば熱量が少なく、素早く熱を通すような料理には向いていません。ただ一方でオール電化にすると電気料金が大幅に下がるので光熱費そのもののコストダウンに繋がります。特に大きいのが空調に与える影響で、電気料金が下がることによりエアコンやそのほか大きな電力を必要とする機器を動かした時の費用が大幅に減らすことができます。

このため、オール電化にすることで、たいていの場合にはコストダウンにつながるのです。ただし、すべてを電気に頼るということは停電時に何もできなくなるという危険性があります。大規模災害が起きた時にライフラインでは電気は比較的はやくに復旧するとはいえ、その間は料理も暖を取ることもできなくなります。

一方で、ガスが使える機器としては、料理に使うコンロのほか、ガス給湯器があります。ガスのメリットは熱量が高いことで、特に料理をする際には強みがあります。また熱量が高いことで冬場に暖房をする時には電気を使うよりも有利です。ただガスの場合には、燃焼させて熱を取り出すという性質上、お手入れが必要ですし、お手入れを怠ったり誤った使い方をすれば危険性の高いものになります。また費用に関しては、熱量ではやや劣りますが都市ガスであれば安価に手に入れることができますので、ボンベで供給されるプロパンでは費用面でも不利になるのです。