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新築ではなく中古住宅を購入するメリットはある?

2019年10月01日
高いビル

住宅を購入する時の選択肢として、あえて新築ではなく中古住宅を選ぶ人もいます。中古住宅のメリットは新築と比べて価格が割安という理由ばかりではなく、立地の選択肢が限られている場合にも適しているものです。新築のうち建売住宅の場合には、たいていは地主が土地を手放す時に付加価値を付けるために行うということが多く、このため便利な市街地よりも離れていたり、または周辺が工場地帯や農村地帯、または山間部や河川の近くといったところになりがちです。
現在の日本では住宅供給は飽和状態にあるため、新築一戸建てで手に入れられる住宅の条件はあまり良くありません。そもそも都市部になるほどマンションのような高層住宅の方が売る側としては利益になるためで、このため都市部でも立地の良い場所に新築の住宅が売り出されるということは殆どなくなっています。

この点で立地の良い場所で一戸建て住宅を購入するための選択肢としては、すでにその場所に建っている中古住宅です。ある程度、まとまった広さであればマンションに建て替えるという選択肢がありますが、普通の家の敷地ではマンションへの建て替えは難しく中古住宅として流通しています。また、家や土地を手放す時にも更地にする前に家ごと売るということもよく行われ、特に日本の住宅供給は飽和状態にあるので中古住宅物件も多くあり、立地の選択肢で気に入った場所にあればそれを購入するのも方法です。

中古住宅を購入するメリットはやはり本体価格が割安であることで、場合によっては土地代だけというケースもあります。これは特に建物が古い場合にみられるものですが、これが意味するところはデメリットにもつながるものです。中古住宅のデメリットはやはり修繕コストが掛かることで、多くの場合にはそのまま住むのには問題がある建物も多く見られます。理由としては、長らく空き家になっていたケースが多く、また住んでいたとしても築年数の経過などから設備が劣化していることがあげられます。それに現在では、品質の良い建材が安価に供給されていますが30年も前になると建材そのものの品質が悪くリフォームしなければいけないケースもあるものです。もしそのまま修繕せずに住んでいると、近い将来に修繕しなければならず、どのみち修繕コストが発生します。
いずれにしても中古住宅でも物件によっては良いものもありますが、本体価格の割安感よりも最終的に住める状態にするコストを含めて、価格交渉を行う必要があるのです。